おはようございます。ぽっちゃり保健師のMIKEです。
SNSやインフルエンサーの投稿を見て、「これだけで痩せます!」という運動を試したことはありませんか?
結論から言えば、科学的にみて効果が薄い運動も多くあります。
しかし、それでも全くの無駄ではなく、やり方次第で健康づくりの一歩になることも事実です。
ここでは、保健師の視点で代表的な「効果が薄い運動」と、その賢い活用法を紹介します。
1. 1日数分だけの“部分痩せ”運動
例:太もも痩せスクワット10回だけ、二の腕を振るだけ運動
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なぜ効果が薄い?
脂肪は全身からバランスよく燃焼されるため、特定の部位だけを動かしても、その場所の脂肪だけを減らす(部分痩せ)はほぼ不可能です。
また消費カロリーが少なすぎるため、体脂肪減少には直結しません。 -
どう活かす?
ウォーミングアップや、運動習慣づくりの入り口として使いましょう。
例:部分運動 → 全身運動(ウォーキングや筋トレ)につなげる。
2. 極端に負荷の低い「ながら運動」
例:座ったまま足首を回す、ペンをくわえて口角を上げる
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なぜ効果が薄い?
血流改善や姿勢の意識づけにはなりますが、筋力や持久力アップにはほとんど影響しません。 -
どう活かす?
長時間座りっぱなしの仕事中など、「ゼロを防ぐ」ための小さな動きとして活用。
1時間に一度は立ち上がるなどと組み合わせれば効果が高まります。
3. 短時間だけの高強度風エクササイズ(フォーム崩れやすい)
例:1分間全力ジャンプ系運動
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なぜ効果が薄い?
高強度運動は確かに脂肪燃焼や心肺機能向上に効果的ですが、フォームが崩れやすくケガのリスクが高いです。
特に運動習慣がない人は腰や膝を痛めやすく、継続できない原因になります。 -
どう活かす?
まずは低強度の有酸素運動(早歩き、軽い筋トレ)で基礎体力をつけてから挑戦。
必ず準備運動・クールダウンをセットに。
4. 道具だけに頼る“パッシブ運動”
例:ブルブル振動マシンに立つだけ、脚を乗せるだけのスイング機器
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なぜ効果が薄い?
自分の意思で筋肉を動かす運動に比べ、筋力アップや脂肪燃焼効果は非常に小さいです。
メリットは血流促進やリラクゼーション程度。 -
どう活かす?
疲労回復やストレッチの補助として利用し、その後に自発的な運動を組み合わせる。
まとめ:効果が薄くても「やる意味」はある
たとえ科学的に大きな効果が期待できない運動でも、
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「動くきっかけ」になる
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運動のハードルを下げる
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習慣化の入口になる
という大きなメリットがあります。
重要なのはそれをゴールにせず、次の段階の運動につなげること。
💬 保健師からの一言
「ちょっと動く」ことは、健康づくりの大事なスタートです。
大切なのは、“やらないよりマシ”を積み重ねて、“もっと効果的な運動”にステップアップすることです。