おはようございます。ぽっちゃり保健師のMIKEです。
ちまたでは、若者間でスぺ120を目指すのが良いというのを耳にしました。
前まではシンデレラボディとか言ってBMI18.5位を目指していると聞いていたのですが、それも変わったそうです。
本日はスぺ120とは何か、それは健康上ではどいったものなのかを解説したいと思います。
1. スぺ120とは?
「スぺ120」は
または、「体重が身長−120の数値」という昔ながらの簡易体型指標です。
-
身長160cm → 身長−120 = 40(kg)
-
身長170cm → 身長−120 = 50(kg)
この「身長−120」に近い体重が、細身〜やや痩せ型の基準とされます。
2. スぺ120が低い=痩せすぎの可能性
例えば身長160cmの人で「スぺ120」が
-
40kg前後 → 細身
-
35kg以下 → 痩せすぎ(BMI17以下)
BMIが18.5未満になると医学的には「低体重(やせ)」と判定され、健康リスクが増えます。
3. 痩せすぎで起こる健康リスク(保健師視点)
① 免疫力の低下
脂肪と筋肉が少ないと、体温維持や免疫細胞の働きが弱まり、風邪や感染症にかかりやすくなります。
② 骨粗しょう症
極端な痩せは骨密度を低下させ、若い人でも骨折しやすくなります。
③ 月経不順・不妊
女性の場合、体脂肪率が低すぎるとホルモン分泌が乱れ、無月経や排卵障害を引き起こすことがあります。
④ 貧血・栄養不足
鉄分・タンパク質・ビタミンが不足しやすく、慢性的な疲労や立ちくらみが出やすくなります。
⑤ サルコペニア(筋肉減少症)
年齢を重ねた時、痩せすぎの人は筋肉量の減少が早く、寝たきりのリスクが高まります。
4. 痩せすぎになる背景
-
過度なダイエット
-
摂食障害(拒食症など)
-
胃腸疾患による吸収不良
-
精神的ストレスによる食欲不振
-
甲状腺機能亢進症など代謝異常
背景に病気が隠れていることもあるため、急に痩せた場合は必ず受診が必要です。
5. 保健師からの改善アドバイス
-
まずはBMI18.5以上を目指す
身長160cmなら47kg程度が目安。 -
1日3回、主食・主菜・副菜をそろえる
タンパク質と良質な脂質を意識的に摂取。 -
間食も活用
ナッツ・チーズ・ヨーグルトなど高栄養の軽食を追加。 -
筋力トレーニング
脂肪だけでなく筋肉も増やし、体力を底上げ。
まとめ
「スぺ120」が低すぎる=痩せすぎは、見た目がスリムでも体の内側では免疫・骨・筋肉・ホルモンが危険信号を出しています。
健康的な体型は、美しさと長く動ける体の両方を守ります。数字だけで安心せず、体調と栄養状態をセットで考えましょう。