こんにちは、ぽっちゃり保健師です。
「ダイエットを始めたいけど、まずは運動?それとも食事制限?」 と迷う方は多いと思います。結論からお伝えすると、優先すべきは 食事管理です。そして、 そのうえで運動を取り入れることで効果が高まります。
今日は、なぜそう言えるのかを「脂肪の燃焼と蓄積の仕組み」 と合わせて解説していきます。
脂肪はどうやって「蓄積」される?
食べ物から摂ったエネルギー(糖質・脂質・タンパク質)は、 まず体の活動に使われます。
しかし、使いきれなかったエネルギーは脂肪細胞に貯蔵される仕組 みになっています。
• 食べすぎ → 余ったエネルギーが脂肪に変換される
• 運動不足 → 消費エネルギーが少なくなり、余剰分が脂肪に回る
特に糖質を摂りすぎると、 血糖値を下げるためにインスリンが分泌され、これが「 脂肪をため込みやすいスイッチ」になることもポイントです。
脂肪はどうやって「燃焼」される?
体がエネルギー不足になると、 脂肪細胞に蓄えられた脂肪酸が血液中に放出され、 エネルギーとして使われます。
このとき脂肪燃焼を促すのが 運動 です。特に有酸素運動(ウォーキング・ジョギング・ サイクリングなど)は脂肪をエネルギーとして活用しやすい運動。
ただし、運動だけで脂肪を燃やすのは大変です。
例えばランニング30分で消費するエネルギーは約200kcal 。これはおにぎり1個分程度にすぎません。
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食事管理と運動、どちらから始めるべき?
1. 食事管理が最優先
脂肪は「余ったエネルギーが貯金される」ものなので、 まずは摂取量を調整することが最も効率的です。
摂取カロリーが消費カロリーを下回らない限り、 脂肪は減りません。
• 炭水化物・脂質の食べすぎを控える
• タンパク質と野菜をしっかりとる
• 清涼飲料水・お菓子など「気づかない糖分」を減らす
これだけでも、体重がスッと落ち始める人は多いです。
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2. 運動は「ボディメイク」と「リバウンド防止」に効果的
食事で体重が減ったあと、運動を加えることで…
• 筋肉が増えて基礎代謝が上がる
• 太りにくく痩せやすい体になる
• 引き締まった体型になる
特に筋トレは「脂肪燃焼のエンジン」を大きくするイメージです。 燃焼そのものは食事管理で始まりますが、 運動があるとそのスピードと持続力が高まります。
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まとめ:まずは食事、次に運動
• 脂肪は余ったエネルギーが貯金される
• 運動で燃えるが、消費量は意外と少ない
• 食事管理で赤字(摂取<消費)にすることが必須
• 運動は筋肉を増やし、長期的に「太りにくい体」をつくる
つまり、「まずは食事管理で余計な脂肪をためない」→「 運動で燃焼効率と体型を整える」という順番がベストです。
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ぽっちゃり保健師からひとこと
「運動が苦手だから痩せられない」と思っている方も多いですが、 実は食事管理が8割。
まずは飲み物を水やお茶に変える、主食の量を2割減らす、 夜食をやめるなど、小さな一歩から始めてみましょう。
そのうえで、軽いウォーキングや自宅での筋トレを加えれば、 無理なく効果が出てきます。
ダイエットは「続けられる工夫」が一番のポイントです。